当院では数か月前からエコー(超音波画像診断装置)を導入しました。
病院などでは当たり前にある機械ですが、整骨院で置いてあるところはあまり聞いたことがありません。
エコーの導入によって痛みの原因、損傷の程度などが観察できるようになり
より正確に根拠ある施術へとつなげることができます。
さらに患者様にも画像を用いて説明することで、わかりやすくご自身のケガの状態が把握でき
施術に対する安心感も出てきます。
エコーとは
骨や筋肉、靭帯などの観察ができ、肉離れ、靭帯損傷、関節炎、骨折など
『どこを』『どの程度』損傷しているのか観察するのにとても有用です。
リアルタイムで観察でき、筋肉や関節を動かしながらの観察もできます。
当院での実際のエコー画像、症例をご紹介します。
※患者様に了承いただきました。
症例
①かかとの痛み(足底腱膜炎)
正常
痛みがある場合
足底腱膜炎になるとエコー上では足底腱膜が分厚くなったり、
かかとの骨が波打っているように見えます。
②肩の痛み(腱板損傷)
正常
痛みがある場合
腱板を損傷すると筋肉の盛り上がりが無くなったり、
炎症があると付着部付近に黒い靄(もや)がかかったような像が見られる。
③ふくらはぎの肉離れ
正常
痛みがある場合
筋繊維の連続性が絶たれ(途切れている)、
炎症によって周りに黒い靄(もや)がかかっているような像が見られる場合もある。
④ふくらはぎの肉離れpart 2
四十代男性、バレーボールのスパイクで踏み切った際に右ふくらはぎを損傷
正常
↓ 痛めていない左ふくらはぎ
矢印が指しているのが筋肉を包んでいる筋膜といわれるものです。
エコーでは白い線で確認されます。
正常な場合、綺麗な真っ直ぐな線が見られます。
痛みがある場合
↓ 痛めた右ふくらはぎ
筋膜が正常なものに比べ、真っ直ぐな線でない事が見られます。
線が途切れてモヤモヤっとしています。
これが筋膜が損傷しており「肉離れ」と言われるものになります。
1週間後
当院での治療を1週間行った結果、
途切れていた線が繋がり、モヤモヤが消えています。
この時には日常生活での痛みはなくなっていました。
しかし、正常なものと見比べていただくと
筋膜の白い線が分厚いことが分かります。
これは筋膜が硬くなっていることを示しています。
このまま激しい運動をすると再度肉離れを起こしてしまいます。
なので日常での痛みがなくなったからと言って治療を終えず、
再び肉離れしにくい体を作るまでが大切です。
エコーで診させていただいて、こちらでは対応が難しい場合は、
こちらの提携しているクリニックを紹介させていただきますので、
ご安心ください。
なるべく分かりやすく説明させていただきたいと思いますので、
もし、エコー検査をされたい方はお申しでいただければ、対応させていただきます。
お気軽にお声がけください。
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